BNCTプラザ


ごあいさつ



Team Member

加藤 正二郎
江戸川病院 院長

 江戸川病院では、2006年よりトモセラピーによるIMRT(強度変調放射線治療)を東京大学医学部附属病院放射線科の全面的サポートのもと開始され、同大学准教授中川恵一医師を中心とする診療体制の構築が図られてきました。

 2009年には東京江戸川がんセンターを設立し、同年4月に東京大学より放射線科専門医、がん治療認定医である浜幸寛医師が放射線科部長(常勤医)として着任、また博士号を有する医学物理士を迎え同年IMRT(強度変調放射線治療)施設認定を取得、トモセラピー2台、リニアック1台での放射線治療を開始し、現在はトモセラピー3台により放射線治療を行っています。

 治療患者総数も6千人を超え、前立腺がんの根治目的の治療では再発率が8%以下(2013年度までの統計より)、直腸、膀胱の有害事象(CTCAE、Great2以上)も2%以下に制御されており、世界的にも有数の放射線治療センターと言っても過言ではありません。

 今後もがん放射線治療の主軸は広いがん種や病期をカバーできるトモセラピーをはじめとする高精度X線治療であり、このことは将来も変わらないと思われます。 陽子線治療や炭素線治療は、当初期待された程の効果が少なく、特に前立腺がんの治療に対してはNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)より治療効果がIMRTと同等であるにもかかわらず、副作用の重篤さから注意勧告が発表されています。

 これに対して、BNCTは細胞選択的照射が可能な点で、X線治療は勿論のこと、陽子線治療や炭素線治療では対応できないがんや病期が原理上、適応となる特長を有します。
 将来、がんへの選択的集積性がさらに優れたホウ素薬剤が開発されれば、治療可能深度の限界も解決し、X線治療のような広い適応を有する時期が到来するかもしれません。
 国内でも有数の精鋭スタッフによる、最高峰の放射線治療装置によるがん治療が開始されようとしています。

 大きながんはトモセラピーで叩き、周りに転移したがんはBNCTで一掃するという治療方法も現実のものとなります。
 奇しくも自らはガンで48歳という若さで亡くなった前院長 加藤隆弘は最期の時間をこの病院設置型BNCTの導入に注ぎ込みました。彼という人格が無ければこんな夢を語ることもきっと出来ませんでした。感謝以外の言葉が出てきませんが、遺された我々は彼の夢を形にし、皆様に一日も早くサービスが提供できるように働いて参ります。
 どうぞご期待ください。