BNCTプラザ

脳腫瘍とは

脳腫瘍(のうしゅよう、Brain tumor)とは、脳組織の中に発生する新生物(腫瘍)のことをいいます。
脳腫瘍の発生頻度は、10万人に10人くらいです。

脳腫瘍には原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍があります。
脳腫瘍の8~9割は、原発性です。

原発性脳腫瘍
原発性脳腫瘍は、脳組織自体から発生したものです。
原発性脳腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれます。

良性脳腫瘍であれば、
手術で完全に摘出できれば、治癒が期待できます。
ただし、良性であっても、
頭蓋底(脳の深部にある。重要な血管や神経組織が近くにある。)など、
腫瘍が発生する部位によっては、予後が悪くなることもあります。

悪性脳腫瘍であれば、
手術だけでなく、放射線治療や化学療法を行います。


最近では、次世代の治療法である「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)」も注目されています。
BNCTは、癌細胞だけを選択してダメージを与えます。正常細胞は、そのまま残ります。

転移性脳腫瘍
転移性脳腫瘍は、肺がんなど他の臓器で発生した癌が、血液の流れにのって、脳に転移したものです。




脳腫瘍の症状

脳腫瘍は、ある程度腫瘍が大きくなってから、症状が出ます。

主な脳腫瘍の症状は、
原因不明の頭痛や吐き気が続く、まひ、しびれ、歩行時にバランスがとりにくくなる、ふらつく、会話がしにくくなる(言語障害)、視界の一部が欠ける、極端な視力の低下、耳鳴り・難聴、痙攣、失神などです。

腫瘍が大きくなると、正常な脳を圧迫し、頭痛などの症状が出ます。
特に起床時に強い症状が出やすいです。



症状が無くとも、脳ドックで偶然見つかることもあります。




『慢性的な頭痛には注意が必要です。』







脳とは








脳腫瘍の発症年齢による分類


小児に多い脳腫瘍
(小脳)髄芽腫、上衣腫、脈絡叢乳頭腫、胚細胞腫瘍、頭蓋咽頭腫
*髄芽腫は、小児に好発します。3、4歳が発症のピークです。

成人に多い脳腫瘍
髄膜腫、下垂体腺腫、神経膠腫、神経鞘腫







脳腫瘍の放射線感受性による分類


放射線感受性が高い脳腫瘍(放射線の影響を受けやすい)
胚細胞腫、髄芽腫、脳室上衣腫

放射線感受性が低い脳腫瘍(放射線の影響を受けにくい)
神経膠腫、髄膜腫、血管芽腫、頭蓋咽頭腫

*放射線感受性とは、
同じ放射線量を照射した場合の効果が異なることをいいます。
「高い」場合は放射線の影響を受けやすく、
「低い」場合は放射線の影響を受けにくい、といえます。
(感受性が低いのは、治療効果が少ないということではなく、より多くの線量を照射することになります。)

放射線治療の場合は、放射線感受性の考慮が大切です。
しかし、BNCTは、放射線感受性は重要な要素ではありません。
放射線感受性が低い脳腫瘍にも効果を発揮します。







脳腫瘍の世界保健機構 (WHO) による2006年度版の脳腫瘍組織分類


世界保健機構 (WHO) による2006年度版の脳腫瘍組織分類について詳しく。







悪性脳腫瘍・神経膠腫(グリオーマ)

悪性脳腫瘍の代表的なものに、グリオーマと呼ばれる神経膠腫(しんけいこうしゅ)があります。
これは、膠細胞が腫瘍化したものです。

神経膠腫は、年間約1万人が発症します。腫瘍が脳の中に染み込むように広がるため治療が難しいとされています。

神経膠腫は脳腫瘍のうち約20%を占めます。

神経膠腫は大きく星細胞腫と乏突起膠腫に分けられます。


脳腫瘍のグレード

脳腫瘍では、悪性度を4段階のグレードで表します。
他の癌のようなステージ分類はあまり用いられません。
神経膠腫の中で最も多いのは星細胞腫で、その悪性度によって4つのグレードに分けられます。

グレード1であれば、浸潤が少ないので、手術のみで治癒することが期待できます。
グレード1には、良性の髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫などがあります。
(一部、悪性なものもあります。)

グレード2以上に分類される脳腫瘍は、悪性脳腫瘍に分類されます。
手術だけでは再発することが多く、手術後に放射線療法や抗がん剤による化学療法、免疫治療が行われます。
 
グレード3と4は「悪性神経膠腫」といいます。



神経膠腫(グリオーマ)の予後(生存率)

びまん性星細胞腫、退形成性星細胞腫、膠芽腫の予後(生存率)
1年生存率3年生存率5年生存率
グレードⅡびまん性星細胞腫91.5%75.0%68.3%
グレードⅢ退形成性星細胞腫72.9%41.0%33.9%
グレードⅣ膠芽腫・グリオブラストーマ(GBM)55.1%12.3%6.9%

神経膠腫(グリオーマ)の中で、最も悪性なのが膠芽腫(グリオブラストーマ)です。
膠芽腫の生存率は極めて低くなります。





悪性神経膠腫・膠芽腫

グレード3とグレード4をあわせて「悪性神経膠腫」といいます。
グレード4は「膠芽腫」といい、神経膠腫(グリオーマ)の中でも最も悪性の腫瘍とされます。
再発した場合、あまり有効な手段がありません。

膠芽腫の10年生存率はほぼ0%です。 膠芽腫は高齢者に多く、半数くらいの方が60歳以上です。
緩和医療へ移行することもあります。
緩和医療・ホスピスについて詳しく。

周囲の組織に染み込んだ脳腫瘍は、
手術による摘出が困難です。
BNCTなら正常細胞と癌細胞の混在にも効果を発揮します。
癌細胞だけを選択して死滅させます。
BNCTによる脳腫瘍・膠芽腫の治療をご検討ください。

脳腫瘍、膠芽腫の治療



脳腫瘍、膠芽腫の手術

脳腫瘍、神経膠腫、膠芽腫治療の第一選択は、外科的手術を行い、手術後に補助療法として放射線治療・化学療法を行うのが一般的です。
良性腫瘍の場合、腫瘍を摘出すれば完治の可能が高いです。


脳腫瘍は、悪性になればなるほど周囲の組織に浸潤するため、手術による、腫瘍の大部分の摘出が困難になります。
正常組織を摘出すると、部位によっては、後遺症が残ります。

悪性脳腫瘍であれば、全摘出は困難です。


以下に、BNCTによる、脳腫瘍、神経膠腫、膠芽腫の治療を解説します。



脳腫瘍、膠芽腫の最新治療 BNCT

BNCTは体表に近い部位の癌に効果を発揮します。
特に、脳腫瘍、悪性脳腫瘍、再発脳腫瘍、神経膠腫、膠芽腫治療に高い効果が見込めるます。
BNCTが将来、脳腫瘍、膠芽腫治療の第一選択と成り代わり得る可能性があります。

BNCTによる脳腫瘍の治療は、今までの治療方法とは異なり、
患者様の正常細胞にあまり損傷を与えません。
BNCTの概念について詳しく


BNCTは
・放射線治療後に再発した腫瘍も対象。
・浸潤性の腫瘍にも有効です。
 正常な細胞の中に、散らばっている癌細胞を選択して死滅させます。

神経膠腫、悪性神経膠腫、脳腫瘍、悪性脳腫瘍、再発脳腫瘍、膠芽腫は、最新治療であるBNCTをご検討ください。



BNCTは、放射線治療後に再発した脳腫瘍、膠芽腫も適応

放射線治療後に再発した場合、
同一臓器の同一部位へ、再度の放射線治療は積極的には行われません。
放射線治療を同一部位へ行なうと、放射線照射の蓄積により、正常細胞が深刻なダメージ受けるためです。

しかし、BNCTであれば、放射線治療後に再発した脳腫瘍、神経膠腫、膠芽腫も、治療適応があるかもしれません。


BNCTの治療効果は、腫瘍の大きさや位置によって異なります。
治療効果が望めない場合もあります。




BNCTの治療の仕組みはこちらをクリックしてください。

最新治療BNCTの仕組み